どんな話でも興味をもって聴けるかどうかがコーチングの鍵
新規にエグゼクティブコーチングの依頼があった
私が全く経験のない業種、業界の経営者からの依頼であった
4年後の事業承継も含めたご自身の仕事との向き合い方がテーマであり、
抱いていらっしゃる事業構想を進めていくかどうか悩んでいるというご相談だった
コーチングを依頼するのは初めてとのこと
事業構想を周囲の人に話をしても、危機感や価値観が異なるとそもそも相談相手にもならない
簡単に考えて、「やりたいならやればいい」という助言や、
反対に、「そんな雲をつかむような話は止めた方がいい」という助言
はあったとおっしゃる
コーチングに何を求めていらっしゃるか
第一に、
事業構想の話を理解してほしい
業界のことなど細かいところはわからなくても
何を目的に誰に何をしようとしているのか、それを理解できる人に話を聴いてほしい
第二に、自分の見えていないところや経営的な視点で気づきがほしい
そして第三に、背中を押してほしい反面、いけいけになってしまうところのブレーキも欲しい
全く知らない業界、業務の話ではあったが、
まずは興味をもって話をじっくりと伺った
既に何十年も構想し、いろいろな人に話をしていらっしゃるだけあり、よどみなく話が繰り広げられる
事業構想の根底には
次世代への継承を大事にされる姿勢や
日本の将来をこうしたいという強い想いがあることがはっきり見え、ますます興味深くお話を伺うことになった
そのための手段も荒唐無稽なものでは決してなく、マーケッティング的にもいろいろな可能性を秘めていて
非常におもしろい構想に感じられた
セッションが終わり、経営者様は、話を興味をもって聴いてもらうこの大切さ、
得られた気づきと行動のコミットをフィードバックしてくださった
エグゼクティブコーチングというと 今回のように、話がわかるだろうかと怯むこともある
今日のセッションで、相手の話にとことん興味が持てるかどうかが鍵なのだと実感した
事業を構想する 誰に何をどのように価値を提供したいのか それで何を実現したいのか
ここに興味が持てるのであれば
業種も業界も関係なく、傾聴し、意図した質問ができるのだと思った