なぜ、中小企業には信頼できる第三者による伴走支援が必要なのか
いつの時代も先を見通すことは困難ではあるが、
このところの世界情勢、気候変動、新たな技術の台頭のスピード感は、過去に経験したことのない速さであることは確かだ
この予測不可能に変わる環境下で、事業を継続、成長させていくには、変化に柔軟に対応していく「自己変革力」が不可欠になる
従来は、変化も緩やかで最大公約数的な解を適用すれば生き残りができたのかもしれない
それはもはや通用しない。その会社ならではの個別化した解が要求されるようになってきた
経営者が自ら考え、自ら変革することが、より求められるようになってきたということだ
資源の乏しい中小企業では、それは容易ではない
経営者は目の前の仕事に相当追われている
人手不足が輪をかけているのは事実だ
ではどうしていくのか?
ここで出てきた解が、中小企業庁が推し進める「経営力再構築伴走型支援」だ
経営者が自ら課題を見出し、自己変革をするには、信頼できる第三者による伴走支援が必要だと背景を説明した上で、
その支援方法を次のように定義している
(参照、経営力再構築「伴走支援ガイドライン」より)
- 単に一方的な提案を行うのではなく、経営者との双方向的な対話と傾聴を通じて、
- 経営者との信頼関係を構築し、
- 経営者に企業の本質的な課題への気づきを促し、
- 支援者が、企業の課題やその解決策を提示して教えるのではなく、
- 経営者が十分に腹落ちし、納得感を持って、主体的持続的に課題解決に取り組んでもらう
- 企業の「自己変革力」の向上、「自走化」の促進を図っていく支援方法
これは、まさに「コーチング」による関わりそのものである
つまり、これからの中小企業には、コーチング的な関わりをして、中小企業の課題設定と自走にむけた支援が求められているということ
私は、コーチング資格を有して、中小企業のコンサルティングを開始した
はじめから伴走支援を意識していたわけではなかったが、双方向な対話と傾聴を重視し、事業の課題を見出し、課題解決に伴走している
これまでの2年半で取り組んできた事例を、次回以降のブログでひとつずつ書いていこうと思う
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