リーダーを選ぶ価値観

7月も中旬になり、梅雨明けも間近になってきた

暑い夏がすぐそこまで来ている

 

テレビは、「虎に翼」は欠かさず観ているが、それ以外の番組は落ち着いてみることが少ない。

とはいえ、米国の大統領選挙に関わるニュースは否応なく目に飛び込んでくる

 

日本人のリーダーに求める像と米国民がリーダーに求める像には随分乖離があるなあ

耳から血を流しながらも右手の拳を強く振り上げているトランプ氏の写真が、今後の大統領選を決定づけるだろうとコメントを聞いた際に

「米国民はリーダーにいったい何を求めているのだろう」とふと思ったのだ

 

日本人は、一国のリーダーに対し、日本という国を発展させ、人々を幸せにするリーダシップ、理性、知性を求めると同時に

誠実さ、清廉さなどの人間性をとても大切にするように感じたのだ

たしか、世論調査にも「人柄が信頼できる」という項目があったような気がする

 

昨今の米国の大統領選挙戦の報道や共和党大会の様子をみていると、日本人の価値観とは全く違う

それがいいとか悪いとか評価したいわけではなく、価値観が違うと感じたのだ

そんなことを思っていたら、どこかの大学の教授が、「米国民は、危機を救う強いリーダーを求めている」

とおっしゃって、見事に言語化していただいたことをありがたく思う

建国から250年弱の歴史で、一度も侵略されたこともない米国で、危機を救うリーダーがこれほど強く望まれているのはなぜなのだろう

危機に直面し、祖国から米国に移民してきた人が多いからなのだろうか

自分も他者もよくなるように調和を目指すのではなく、

自分の危機さえ救ってもらえばそれでいいのだという視野狭窄に陥るほど、深刻な人が多すぎるのだろうか

答えはわからない

ただ、調和を目指さないさまざまな行為は、いろいろなところで軋轢をまた起こすのだろう

そう思うとため息が漏れる

 

日本は、確かに植民地にはなっていないものの、そうなりそうな危機もあり、戦争で壊滅的な危機にも陥り、

大地震など未曽有の自然災害も何度も経験している。日本の方がよほど危機に瀕しているのではないか

そうした際にも、自ら這い上がりながらも、周囲との調和、協力を惜しまない日本人の姿をいつもみている

リーダーにそれほど大きな期待をしていないかもしれないが、

それでも、リーダーになる人には人間性を求めるDNAが強く組み込まれているように感じる

 

調和を乱すリーダーよりも、調和を大切にするリーダーを私個人は支持したいと思う

 

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