中小企業の社長は意思決定が多い
部下である管理職が、自分で意思決定をしない。これにどう向き合っていったらよいのだろうか?
中小企業の経営者とのセッションでよくあるテーマだ
長年 中小企業でいろいろなことを一任されてきた管理職とは異なり、
大手企業からの転職者に、意思決定に慣れていない(?)方が多いように感じる
私自身、大手企業から中小企業に転職し、
上司である社長に徹底的に鍛えられたのが、仕事に対する当事者意識と意思決定だ
意思決定をするためには、メリット、デメリット、リスク、影響など予め考えつくす必要がある
もちろんその時の能力や視野でしかできないレベルでの考えしかできないのだが
そして、自分で意思決定したことの結果も受け入れる
成功も失敗も自分で引き受ける 失敗したときには、叱られたことも山ほどある
落ち込んだこともあるが、そこから学習をし、次に活かしてきたのだろう
そういう日々を過ごすと、今度は、1つ上の立場だったら、お前が社長だったらどうするかを考えろ!と言われた
スパルタだったかもしれないが、こうして自分の視野や視座を上げていくことができたのだろうと思う
今思えば本当に上司に感謝しかない
中小企業の経営者は、現場仕事も相当抱えているし、そんな小さなことまで決めているの?ということも散見され、
社長自身も権限委譲が必要なことが頭では理解できても、行動が遅々と進まないことがある
管理職の仕事は、
リード:自分が率いる組織の向かう方向性をリードし、リーダーシップを発揮する
マネージメント:組織のリソースを最大限活かして、(顧客への)成果を上げる
育成する:組織のヒトの成長を支援し、後進をつくる
の3つであるが、そのプロセスすべてで、意思決定をさせていく
意思決定のない権限委譲はただの作業の移管になってしまう
意思決定をさせる権限の委譲に、社長が腹を据えて取り組むことが大切だ