余白をつくることも、仕事のうち

長雨が続いている。

今日は曇りだったが、明日からまた雨が続くとのこと。
こうなると、お日様が恋しくなる。
こんなに晴れない9月は65年ぶりだそうだ。

 

今日は、自分自身の「時間の余裕」について、少し書いてみたい。

数か月先までの仕事のボリュームを把握し、できれば1か月前には8割ほど準備を終えておく。
そして、1週間の計画を立て、毎日のタスクを細かくコントロールする。

これは、私が長く働く中で身につけてきた仕事の習慣だ。

特に、「1か月前には8割ほど準備を終えておく」という習慣は、若い頃 上司に叩き込まれたものだ。

「役職が上がれば上がるほど、予定していなかった仕事が次々と入ってくる。スケジュールを空けておいても、すぐに埋まる。だから、すでに決まっている仕事や、準備や思考に時間がかかる仕事は、早めに8割まで終わらせておけ」

と、口を酸っぱくして言われた。

実際、その通りだった。

次から次へと予定外の仕事が入り、締め切り間際に取りかかっていたら、とても間に合わなかっただろうと思うことが何度もあった。

8割まで準備しておけば、何とかなる。

そんな経験を繰り返すうちに、この仕事の仕方がすっかり身についた。

まあ、残り2割の詰めが甘く、「画竜点睛を欠く」と叱られたことも何度もあったのだけれど……。

長い間、私を助けてくれた習慣である。

 

けれど、最近、その習慣にはもう一つの側面があることにも気づいている。

先の仕事が確定しているのに、その準備をする時間がなかなか取れない。

そんな状態になると、まだ締め切りはずっと先なのに、焦りや不安が顔を出すのだ。

 

AIを活用するようになり、仕事の効率は格段に上がった。
それでも、長年身についた感覚はそう簡単には変わらないらしい。

「先まで仕事が決まっているなんて、なんてありがたいことだろう」

もちろん、心からそう思っている。

けれど、荷物が少し多くなり過ぎると、ありがたさとは別に、不安も生まれてくる。

 

自分一人で抱え込むつもりはない。
誰かにお願いできることはお願いしたいと思っている。

それでも、すぐに代わりの人が見つからない時には、

「自分がやらなければ」と責任感が顔を出す。

 

そして、どこかに感じている違和感に、意識的に蓋をしてしまう。

今の私は、少しそんな状態なのだと思う。

 

仕事は充実している。
ありがたいこともたくさんある。

でも、仕事以外の余白が少し乏しい。

もう少し余白を持って、日々を楽しみたい。

そう思っている自分も、ちゃんといる。

 

これまでの私は、「どうすれば時間をつくれるか」「どうすれば効率よく進められるか」を考えることが多かった。

けれど、これからはそれだけではなく、

「何を引き受けないか」
「どこで速度を緩めるか」

を考えることも必要なのだろう。

 

先はまだ長い。

走れるからといって、いつも同じ速度で走り続けなくてもいい。

休める時には少し速度を緩める。
時には、引き受けないという選択をする。

余白は、時間が余ったら生まれるものではなく、自分でつくるものなのかもしれない。

そんなことを、最近は考えている。

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