価値観の先にある“私らしさ”

6月に入ったばかりだというのに、台風が近づいてきている。
明日は荒れた天気になるらしい。
今日は、講座で「価値観」を扱った。
その価値観について、少し書いてみたい。
「あなたの価値観を10個挙げてください」と言われると、意外と頭を悩ませる。
どこから考え始めるのがよいのだろう。
ひとつは、ずっと昔から自分が大切にしてきたもの。
環境が変わっても持ち続けたいと思うものがあるだろう。
反対に、「これだけは嫌だ」「これは譲れない」「曲げたくない」というものもある。
実は、その裏側には、とても大切な価値観が隠れていることが多い。
また、価値観は方向性という視点から捉えることもできるかもしれない。
「自分」に向いた価値観。
「他者」に向いた価値観。
「私たち」に向いた価値観。
そして「社会全体」や「宇宙」に向いた価値観。
どれか一つを選ぶのではなく、それぞれに役割がある。
そうした大切な価値観を丁寧に統合していくと、そこには「私らしさ」が見えてくるのではないだろうか。
今日は、そのプロセスを通じて、
「私は何者なのか」
「私はどんな存在でありたいのか」
を言語化していくことこそが、価値観を探究する意味なのだと感じた。
こうして言葉を選び、磨き、統合して生まれる価値観は、人によってまったく異なる。
だからこそ、人は一人ひとり違う。
そして、その違いこそが尊重されるべきものなのだと思う。
コーチングのコンピテンシーにも、信頼と安全を育むためには、クライアントの価値観を理解することが大切だと示されている。
人はつい、自分の価値観を基準に相手を見てしまう。
それが人間の性(さが)なのだろう。
だからこそ、相手の価値観を理解しようと努め、尊重し続けることが大切なのだと思う。
その先に、その人らしさや魅力が浮かび上がってくる。
対人支援に携わる者として、あらためてそのことを大切にしていきたいと感じた一日だった。
