器を磨くという、終わりのない旅

ソメイヨシノの花が散り始め、
やわらかな新緑が、日々木々の表情を変えている。
ホトトギスも元気よく鳴き始めた。

春から初夏へと移り変わるこの季節は、
何よりも過ごしやすく、心地よい。

3月はクライアント先が繁忙期だったこともあり、
比較的時間に余裕があった。
そのおかげで、読書がずいぶん進んだ。

経営書も何冊か読み進め、
小説もAudibleでいくつか楽しんだ。

4月に入っても、その流れは続いている。
いま読み進めているのは、
『「人の器」の磨き方』(加藤洋平・中竹竜二著)だ。

リーダーシップ、成人発達理論、コーチング、
そして人間の変容について語られている一冊である。

組織開発に携わり、エグゼクティブコーチを生業とする私にとって、
大切な視点をあらためて確認できるだけでなく、
新たな学びが随所に散りばめられている。
とても示唆に富んだ一冊だと感じている。

自分という器を知り、味わい、磨き、強くし、
結果として大きくしていく。

そのためには、
自分の価値観やものの見方をいったん脇に置き、
内省し、意味づけや捉え方を変容させていく必要がある。

そして、それは一人ではなく、
他者との関わりの中でこそ得られるのだ。

対人支援を職業として選んだ以上、
自分自身の器を強く、大きくしていくことは必要不可欠だ。

だからこそ、
自分に率直なフィードバックをくれる人の存在を、
何よりも大切にしたいと感じている。

同時に、クライアントにより深く関わっていけるように、
スキルだけでなくあり方も磨き続けていく。
その大切さを、読み進めるほどに実感している。

リーダーシップと同じように、
器を磨くこともまた、終わりのない長い旅なのだろう。

努力すれば必ず報われる、というものではないかもしれない。
それでも、この旅を続ける意味は、
確かに自分の中に刻まれている。

この旅を楽しみながら、
昨日より今日、今日より明日へと、
ほんの一歩でも成長していけたらと思う。

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