素直さは最強の才能──コーチング実践会で見えること

寒暖差の激しい日々が続き、落ち葉がいっそう積み重なるようになった。
木々は少しずつ葉を落とし、冬の気配がそろりそろりと確かに近づいている。

私はプロコーチとして、成長途上のコーチを対象に、
セッションにフィードバックする形の実践会を毎月数時間開催している。
その中で感じるのは、フィードバックをすぐに取り入れ修正できる人と、
修正に時間がかかる人が、結構はっきり分かれるということだ。

修正力が高い人は、自己の現状を客観的に把握しており、
フィードバックの本質をつかむのがうまい。
現状のレベルとの差を的確に捉え、どこをどう直すかを判断する力が高いのだろう。

そして何より大きいのは、心の柔らかさだ。
自分を取り繕わず、オープンな姿勢でフィードバックを受け取り、
否定ではなく「成長の機会」「伸びしろ」として素直に捉える。
この“素直さ”は、能力ではなく あり方(being) の問題だ。

同じフィードバックでも、
素直に受け取り一歩とは言わず、ぴょーんと大きく前進する人と、自己防衛してしまう人では、
発揮できる力に大きな差が生まれるのは確かだ。

コーチになって以来、私は毎日のように「自分のbeing」を問われている気がする。
ある企業の採用基準に「素直でいいやつ」とあったが、
素直さこそ、成長のための欠かせない要素なのだと
フィードバックの現場であらためて実感している。

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