今も聞こえる、上司の言葉

世の中はお盆休み。9連休という話も結構耳にする。

迷走する台風の影響もあってか、幾分涼しく、雨の多いお盆になっている。

私は旅行を秋の楽しみにしているので、いつもと変わらず平常運転で仕事をしている。

 

先日、ふと自分の仕事の仕方を振り返ってみた。

予定が決まっている仕事は、できるだけ早めに8割くらいまで準備しておく。それがいつの間にか、私の習慣になっている。

これは、若い頃に鍛えていただいた上司のおかげでもある。

 

その上司は、

「仕事なんて、予定どおりに進むことはない。思わぬ仕事が次々に入ってくる。だから、予定が決まっている仕事は、できるだけ早く8割、9割まで済ませておけ」

と、口を酸っぱくして言っていた。

当時はずいぶん厳しく感じたものだが、役職が上がるにつれ、その言葉の意味がよく分かるようになった。

予定外の仕事は増えるばかり。

「あの仕事を準備しておいてよかった」と思うことはあっても、「早く準備しすぎた」と後悔した記憶はほとんどない。

 

その習慣はすっかり身体に染みつき、今でも予定が確定している仕事は、できれば1か月前には準備を終えるようにしている。

特に、新しく取り組む仕事は準備にも時間がかかるので、かなり早い段階からスケジュールに組み込んでいく。

 

もちろん、目の前の仕事もあるし、余暇の時間も大切にしたい。

だから、準備しなければならない仕事が重なると、それだけで少し窮屈になり、ストレスを感じることもある。

「なんだか今、余裕がないなあ」と感じるのは、たいていこんな時期だ。

 

とはいえ、一つひとつ着実に進めていくしかない。

 

そういえば若い頃は、準備を早く進めろと叱られるだけでなく、最後の仕上げが雑になって、

「画竜点睛を欠くってこと、分かっているのか!」

と何度も叱られたものだ。

 

早めに準備する。そして、最後まで丁寧に仕上げる。

今でも仕事をしていると、時折、その上司の声が聞こえてくるような気がする。

だから、少ししんどくても準備を進められるし、最後のひと踏ん張りもできる。

 

若い頃には厳しいとしか思えなかった教えが、長い年月を経て、自分を支える仕事の習慣になっている。

つくづく、厳しく躾けてくださった上司に感謝である。

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